「あー、退屈だ。なんか面白い事無いかなあ…」
我らがケムゾウが暇そうに歩いてると、ケムゾウと同じ位の年頃のちょっと(かなり？)クセのありそうな美少年が、これまた暇そうに歩いてきた。バッタリ出くわした二人、一体どうなる事やら(笑)。
ケムゾウと美少年、お互いただ者では無いな(曲者だよ♪)と思いながらさり気無く通り過ぎようとした途端、美少年の足がケムゾウの足を引っ掛けた！！
ズゴシッッッ！！！
「どわぁっっ！！いてててっっ…」
「いやあ、悪い悪い。足が引っ掛かっちゃった(ワザとやったんだろーが！)。おや、キミ顔が汚れてるね。吹いてあげるよ」
「おかしい、なんか顔がベタベタするぞ」
顔を触ってみると手が真っ黒！どうも顔面を真っ黒に塗られたらしい。
「あの野郎、耳まで真っ黒に塗りやがって…」
怒りのケムゾウ、美少年に背後からジャンピングキーック！！
「うおりゃあああーーーっっっ！！！なめちゃいかんぜよーーーっっっ！！！」
「どおぉっっ！！」
ズゴッッ！！
美少年、もろにドブに突っ込みスケキヨの体勢になった(犬神家か)。こちらも見事に顔面真っ黒。
「だははははは…！！！」
「ぢっぐじょおおおおおおおーーーーーーーっっ！！！」
「こーなったらタイマンで勝負つけよーぜ！オレを怒らせるとどうなるか見せてやる！」
「おー、最初からそーこなくっちゃ！そっちこそオレをなめて掛かると怪我するぜ！」
二人ともガングロでメンチ切り合っても様にならんぞ(笑)。いよいよクライマックス！
「やめろっっ！！」
突如ドロ水がドバッッッ！！！
全身真っ黒(笑)。一体何が起こったの！？
そこへ颯爽(笑)と現れたのは、色の浅黒いスーパーヒロイン！？
「ケンカはやめろ！オレは誰が見ても完璧な美少女戦士だ！」
「オノレは出て来なあああああーーーーーっっっ！！！」
果たしてドロ試合の結末は！？(笑)
ドロ試合 一時休戦
「ちゃんと耳の中も洗うニャリンよ、ご主人様。でも、ご主人様の入浴姿って色っぽいニャリ〜ン」
「う、うるさいっっ！あっち行ってろ、ハズレ猫っ！！」
「あの野郎、今度会ったらタダじゃ置かねえ…」
「惜しい、せめて童馬が女じゃったらのう」
「病気ガ出タカ？博士」
リターンマッチ！！
あれから数日後、またケムゾウと例の美少年がバッタリ出会っちゃいました。
「チビ！また会ったな！今日こそ、この間の決着つけてやるぜ！！」
「は！お前だってチビだろーが！こっちこそ、この間のケリつけさせて貰うぜ！！」
さあ激しいドンパチが始まりました。なんと双方ほぼ互角！！ケムゾウの事だから忍法を使うと思いきや、これは意外！！やっぱ「男の勝負」にヘタな小細工を使うのは、彼の男としてのプライドが許さないのでしょう。ケムゾウってフェアなんだ♪
果たして勝利はどちらの手に！？
戦いは夕暮れ時まで続いたが(おおっっ！！)結局勝負はつかず、両者疲れてぶっ倒れてしまった(お疲れさん)。
「…お、お前、なかなかやるじゃないか…」
「…お前もな…はははは…」
「オレ芥川童馬。お前は？」
「アク(悪)童か。面白い名前だな(笑)。オレはケムマキケムゾウ」
「煙に巻くぞうだって(笑)。そっちの方がもっと面白いじゃないか」
「わはははは…」
「はははは…」
「またいつかやり合おうぜ！」
「ああ、その時まで腕を上げとけ！」
「お前もな！(はて、オレもハットリに似たような事を言ったような…)」
「そうだ、去年の服お前にやるよ。これとお揃いだけどお前なら着れるだろう」
「サンキュー！一度そういうの着てみたかったんだ！！」
そしたら、そこへ一人の危ないお兄さんがやって来て…
「オレも一着やるぞ！これを着てお前も立派な美少女戦士になれ！」
「いらんっっっっ！！！！」
ははははは……お粗末！！
完